溝口メンタルセラピストオフィスHPより引用
私達は、一日中の中でも、気分、態度、考えや行動が変わります。
今日は調子が良い、今日は調子が悪いなどのコンディションは、誰もが自覚していると思います。
しかし、この調子とは本能レベル、細胞レベルでの事であって、目に見えるものではなく、人は肉体細胞と精神細胞のバランスを保つことによって成り立ち、人間の細胞では、一定のリズムで消耗と補給をくりかえしているため、細胞内のエネルギーは、常に高低の変化を続けています。
この人のエネルギーの消耗と補給周期を(エネルギーの高低リズム)をバイオリズムといいます。
バイオリズムは占いなどで使用されることが多いかも知れませんが、バイオリズムの研究に関しては多くの著書があり、19世紀初期にウィーン大学の心理学教授であったヘルマン・スウォボダ博士が心理学の立場から人間の感情、行動、思考の周期リズムの研究を始めたのがスタートで、その後、世界中の医師、博士の方々が研究し、科学的な見地と統計学から導き出され一つの学問として確立しています。
日本の国民性や社会性にあわせた微調整を行い、10万人以上をカウンセリングアドバイジングし、独自の溝口式分析学を体系立て確立したものが「溝口式バイオリズム」です。
誰もが、それぞれの抱える問題や悩みを解消し、目標 (ヴィジョン) を達成したいと考えます。その第一歩として、自分自身を知ることが、とても重要です。
- 自分はどんな人間なのか?
- 自分には何ができるのか?
- 自分の興味や関心はどこにあるのか?
- 自分は何に向いているのか?
このように突きつめていくと、自分のやりたいこと、やるべきことが明確になります。さらには、人生の指標や道筋が立ち、その道を一歩ずつ進んでいくことで、ゴール = 成功が待っています。
そして、この成功へのスピードを加速させるものが、バイオリズムです。
- 会社を立ち上げるのにベストな時期はいつか?
- 結婚するのはいつがいいか?
- 転職するのはどのタイミングがいいか?
このようなさまざまな事柄に対して、年 ・ 月 ・ 日 ・ 時間というピンポイントのタイミングがわかるので、行動に迷うことはありません。
バイオリズムの高低を把握し、最短で最高の結果を出すことが可能となるのです。
溝口式バイオリズムの基本
12のバイオリズムポジション
人の体は、精神面と肉体面の健全なバランスで成り立っています。
精神面は精神細胞、肉体面は肉体細胞で構築されています。「やる気があっても体がついてこない」「体は元気でも気力(精神)が萎える」等と訴えるということは精神面と肉体面の細胞パワーのバランスが崩れているということになります。
人間は食事をし、食物を内臓で糖分に分解し、更にアミノ酸に変えます。それらは血液によって身体全体の細胞に運ばれ、エネルギー源として備蓄されます。備蓄されたエネルギーは日常生活を送っていくうえで消耗していきます。消耗したエネルギーは時間を掛けて備蓄・補給されます。
そのため、人間の細胞パワーは一定ではなく、常に高低の変化が繰り返されているのです。
よって人間には
- 24時間の消耗と備蓄(補給)の時間のリズムが生じ、
- 12日間を1サイクルとした日のリズムが生じ、
- 12ヶ月間を1サイクルとした月のリズムが生じ、
- 12年間を1サイクルとした年のリズムが生じ、
- 12年をつなぎ合わせて長い人生のスパイラルグラフが出来あがります。
メンタルセラピスト溝口耕児は、それらのリズムを溝口式バイオリズムと称し人間分析に活用しています。
溝口式バイオリズムには12のポジションがあります。以下、年のバイオリズムで12のポジションを説明します。
三角形の底辺の3ポジションが充電の時期、その後3年上昇し、1年健康点検の為の休止、1年急上昇すると、1年精神点検の為の休止、3年間の急上昇、及び最高レベルの時期を迎えます。最高点まで上昇するために細胞はエネルギーを全て使い果たし、次のステップアップをする為の充電期に入ります。(エネルギーの補給=充電)
溝口メンタルセラピストオフィスHPより引用
充電1 ― 背信
このポジションは、前年までの12年間のバイオリズムが終わり、静かな充電の3年間の幕開けです。「充実」までに気力・体力・精神力を使い果たし、細胞パワーが一気に急降下してしまうため、極めて辛いポジションです。
よって、この時期は他人から受ける言動に振り回されたり、些細なことでも不愉快に感じられ、落ち込み、自信喪失し、自虐に苛まれます。
このポジションでは肉体細胞も精神細胞も確実に充電しようとします。そして、自身の著しいモチベーションの低下もあいまって免疫抗体力が低下します。 そのため、疾病や機能低下が起き、それらが起因する不注意による事故や不慮の出来事が生じます。
また、感覚や直感も鈍るため、眼鏡違いや判断ミスはつきものです。 思うような結果を出すことが難しくなるため、結果が出せないことを人のせいにしたり、 結果が出せないことで落ち込みやすい時期でもあります。よって、新たな行動を起こしてはいけない時期と位置づけられています。
背信のポジションで陥りやすい感情や起こり得ることを把握していると、「背信」の思いを和らげることができます。
充電2 ― 空亡
このポジションでは、細胞パワーが完全に低下し、無気力感が強く作用し完全に何もかもアンダーになります。「背信」の一年間を乗り越えたことで、前年に感じたほどのショックや自分にとっての 悪いストレスに対しては適応できるようになりますが、何事にも集中力がなく、気が萎え、やる気が起きず、意識は「どうにでもなれ!」といった状態です。
この時期は、抗体力・免疫力・治癒力・回復力が低下したままで、原因のはっきりしない無気力感にさいなまれますが、自分自身が無気力に陥りやすい状態であることを 認識することが重要です。誰にでもおとずれる一時的な状態であると捉え、必要以上にメゲたり、投げやりな感情にならないことです。気分転換や、適度な休息、自分の趣味を楽しむなど、工夫次第でクリアできます。
専門家はこの時期に事を仕掛ける場合もあります。言うなれば「背水の陣」です。
充電3 ― 精算
このポジションは精算事に適しています。
私達は、日々生きていく為に、汚れの真只中で生活しています。その汚れは、将来に必要としないものも多く含まれます。肥大化した世間体や、無駄な環境、無駄な人間関係などです。汚れはクリーニングしなければなりません。しかし、人間は自分が持っているものを、容易には精算することができません。
この時期の細胞パワーは、非常に鋭敏で、短気な精神状態となります。つまりこのポジションでは、あらゆる事象や人間関係を精算的に処理しようとする傾向が強くなります。必要な精算をすることで、肉体面と精神面が身軽でクオリティーの高い状態となります。だからこそ、翌年の「種」のポジションから、満を持しての絶好のスタートを切ることが可能となります。
注意すべきは、何事も「止め!」「殺してしまえ!」「切ってしまえ!」等、排他的な気持ちが強まり、これからの将来に必要な環境、人間関係まで精算してしまう場合があります。
専門家はこのポジションではあくまでも精算事に特化することが重要で、決して始動してはいけない時期と位置づけています。
種
このポジションは文字通り、上昇の9年間のための種を蒔く時期で、ビジョンに向かって行動を起こすのに適しています。自ら何かを始めたくなったり、自然に何かを始める状況になったりします。あらゆる事柄のスタートにふさわしく、ビジネスにおいては、独立や新規法人の設立、新プロジェクトの始動などがあり、プライベートにおいては新しい趣味や新たな生活などを始めるのによいでしょう。
「種」のポジションの使命は様々な事柄にチャレンジすることですが、始めようとすることや継続してきた事柄がこの先のポジションで芽を出していくのか、発展しないまま終わるのかのパターンがあります。例えば、「精算」のポジションで発生した物事は発展しないことが多く、逆に、「精算」の時期以前から持ち上がっていたことが、「種」のポジションまで壊れなかった場合は、成長・進化させるべき事柄と言えます。ただやみくもに何かを始めるのではなく、先を見据えた種蒔きを意識するべきです。
成長
このポジションでは、「種」でスタートさせた事象を文字通り成長・進化させる大事な時期です。一見、特に大きな変化はなく、単調に感じてしまいがちですが、油断は禁物です。なぜならば、この時期の努力や日々の鍛錬を継続することが、ビジョンを達成させるための礎となるからです。ここで、「種」のポジションからの物事や計画をいかに進化させたかによって、ビジョン達成のスピードを速めることができます。
当事者は『成長している実感がない』と言いますが、周囲からは確実に評価されていますし、実力も備わっています。後に振り返った時、このポジションでの物事への取り組み方が、ビジョン達成に大きく関わっていたことを実感するでしょう。前後のポジションとの関わりを意識しながら物事に取り組むことが肝要です。
決定
このポジションは12のポジションの中で最も重要です。
- 「種」から始まったプロジェクトの更なる進路の決定
- 「背信」から「成長」までに、処理を先送りにしてしまった問題の処理決定
- 12年後の「決定」までの進路決定、青写真の作成、方針の決定
特に上記の案件には慎重、冷静、正確な判断が求められます。
また、一世一代の事柄(独立自営、家を建てる、結婚等)を決心、決断するのにも適したポジションでもあります。さらに、この時期に自然に起こる問題や他動的に起こる事柄は、自分の将来の進路・方針の決定に非常に大きな影響を与えます。最も注意しなければならないことは、この時期に「何も決めないこと」です。なぜなら、「何も決めないことを決めた」こととなり、先に続く12のポジションを、何も決まらないままに進んでしまうことになるからです。
しかし、この時期は「決定」を妨げるような出来事(例えば、強い影響を与える男性の出現、安易に受け入れてしまうような誘惑等)も多く出現します。翌年のポジションの「健康」は、肉体面の休息時期となるので、時を惜しまずに事の決定に当たることが重要です。
本来、この年の決定事には専門家のアドバイスを有効活用することをお勧めします!
健康(肉体細胞の低下)
このポジションは、「背信」から「決定」までの6ポジションの推移による疲労が出る事が通常で、各人の一番弱い部位に故障や疾患が生じやすい時期です。そのため、意識的に健康の点検と休息を取らなければなりません。この時期に、苦しくても、辛くても、弱音を吐かず、無理を重ねて進み続けても望む成果を得ることは難しく、むしろ故障や疾患が起きたときのダメージは大きく、さらに、後の上昇の5ポジションの推移に多大な影響が及ぶことになります。
肉体疲労が出やすいこの時期、体調を崩したり、体力の低下が生じることは当然です。故障や機能低下があるからこそ人は体を大事にするのです。健康は当り前ではなく、自己の管理によって維持するもので、健康であるからこそ人はビジョン達成のために邁進し続けることができるのです。
人気
このポジションでは、前年の「健康」で充分な休息を取っているので、心身ともに満たされています。よって、肉体面・精神面の細胞パワーがエネルギッシュに躍動し、人から見ると非常に魅力的に映るので、積極的に社交の場に出向き、意識的にネットワークを広げる活動に最も適したポジションです。
この時期の輝きは12のポジションの中で最も秀で、新たな人脈・新たなパートナー・新たな友人となる人との出会いがあります。このような「人気」のポジションの行動・活動が、後の「上昇」のポジションに活き、特にビジネスにおいて実を結ぶ結果となっていきます。
人前に出ることが苦手であっても、この人気の時期には自己・自社のプロモーション・イベントの開催・公の場に積極的に出向き、人脈を拡げることが重要です。
精神 ― (精神細胞の低下)
このポジションは、「健康」のポジションの「肉体の休め」に対して、「精神=メンタルの休め」の時期です。精神細胞のパワーがアンダーとなり、イラつき、迷い、不安に陥り物事を投げ出したくなったり、変更したくなる衝動に駆られます。また、判断能力が低下してしまうこの時期には、物事の変更、新たな方針を立てることや始動は避けなければなりません。
本来であれば後に続く3ポジションは、ビジョンを達成する最も重要な時期ですが、迷った末の誤った判断で事の処理を行ってしまうと、ビジョンの達成どころか、数年に渡る様々な努力が水の泡となってしまいます。
このポジションでは、精神的ストレスを緩和する工夫をしましょう。リラックスできる環境づくりやリフレッシュするための時間の確保、旅行なども効果的です。この時期を無事に乗り越えるためには専門家のアドバイスをお勧めします!!
上昇(再開)
このポジションでは、一時停滞していた「精神」迄の様々な事象が再開します。
例えば、「人気」のポジションで集めた人脈やネットワークが再結集し、プロジェクトが再開したり、「種」のポジションで蒔いて忘れていた物事が芽を出したり、「決定」のポジションで方針を立てたままになっていた計画が動き出すなど、青写真が具現化します。言うなれば、いよいよビジョンの達成に進み出す時期なのです。更に、疎遠だった人との再会によって、再開する事象も起こり得ます。
この時期に新規の事業を立ち上げたり新しい出会いがあった場合には、一旦壊れるケースがあります。しかし、それがこの先必要な事業であったり、大切なご縁であれば、その後なるべくして再開し物事が進んでいきます。
経済
このポジションは仕事・社会・地位・名誉・経済に強く関係します。
このポジションでは本来、過去10ポジションの推移の一つの結果として、社会的地位を手にしたり経済の安定が得られます。しかし、過去10ポジションにおいてバイオリズムに則った行動が出来ていない場合には、経済破綻等の問題が噴出してしまう場合もあります。
この時期は、テンション事態が非常に高いため、つい調子に乗り過ぎて乱脈な金銭の出費をしたり、身の丈に合わない振る舞いをしていると、2ポジション先の「背信」で必ずや極端なアンダーとなり、すべてにおいてどん底を見ることとなりますので、注意が必要です。
この「経済」のポジションと次の「充実」のポジションでは、来る冬を念頭に置き、「充電」の3ポジションへの備蓄に備える事も肝要です。イソップ童話「アリとキリギリス」の例えで言うところの、秋の蓄えが大切です。
充実
このポジションは12ポジションのあらゆる意味で最高の時期です。
過去の各ポジションの活動や行動は、個人差がありますが、いずれにせよ各々にとってのビジョンを達成できる時期であり、本来全てにおいて安らぎ・安定・充実を得られる筈です。もし、このポジションでビジョンを達成することができないとすれば、過去の11ポジションでの行動や意識が適切でなかったということになります。そのような状態にあるとすれば、可能な限り軌道修正する必要があります。
また、「経済」のポジションと同じく、来る冬を念頭に置き「充電」の3ポジションに備えるべきです。
次の「背信」のポジションに入ると、通常30%ほどパワーダウンするものですが、「充実」のポジションの重要な使命でもある【Do it=行動】をどれだけ自覚するかによって、20%あるいは10%ダウンにコントロールすることができます。パワーの低下が緩やかになるよう、モチベーションを維持し積極的に努力し続けることが大切です。
以上が溝口式バイオリズムの12ポジションの基本的な説明です。
本来、人は生まれながらにして、各々の「バイオリズム」を自然に体感していて、そのバイオリズム通りに推移していくものです。
しかし、人間には不安・迷い・打算・欲望・邪念があり、自らクオリティーを下げています。
更に、周囲の好ましくない環境は、自分を冷静かつ客観的に見つめる力を邪魔してしまいます。
溝口式バイオリズムを上手に活用するには、パワーの強い時には、あらゆる面で正確に洞察でき、思考は明確で実行力旺盛なため「Go」です。しかし、パワーが弱い時には、眼鏡違い・勘違い・迷い・不安・判断ミス・自信喪失・実行力も乏しくなるので「Stop」です。
※このページの内容は、溝口メンタルセラピストオフィスHPより引用、一部改変しています。
溝口式分析学とは?