こどもの成長にやる気以上に必要な事

こどもの成長にやる気以上に必要な事


こどもがやる気がない、何をしたい事がない、每日ゲーム・Youtube三昧。
どうしたら、こどものやる気がでるのか?親としては、悩んでしまう所。
今日は、こどもの成長にやる気以上に必要な事を徒然と書いていきます。

こどもが育つ環境で住んでいる地域からの影響

こどものやる気は、どのような仕組みで発生するのか?

こどもがハイハイをした時を思い出してみましょう。眠るだけだった時から、徐々に寝返りがうてるようになり、俯いたら仰向いたり、そこから手や足が使えるようになり、少しづつハイハイが出来るようになります。

ハイハイが出来るようになると、ママの心配を考えずにあっちやこっちやと大冒険を始めます。そして、手に届くものを、触ったり、口に入れたり、食べてはいけないものを食べそうになったり、ハイハイが出来て嬉しい反面、目を離せない状況になりますよね。

この時のこどもの事を考えると、やる気っていう概念がなくて、やりたいからやっている。しかもやりたい事だから、永遠と同じことをしても、飽きずに何度もやっている。
何を言いたいかと申しますと、こどもは生まれた時は、やりたい事をやっていたんです。

それが、年齢を重ねる中で、やりたい事が分からなくなり、何をやれば良いのか?どうしたいのか?迷子になっていき、ゲームやYoutubeという、楽しい刺激を与えてくれるものに依存していくのです。(*ゲームが一概に悪いとは言いません。役立つ部分もあります)

こどものやる気が無くなる理由

もともと、こどもはやりたい事をやっていたのに、やりたい事がなくなっていく。
どうして、やりたい事がなくなり、やる気がなくなるのでしょうか?
答えは簡単で、親がこどものやりたい事を否定し、こどものやりたいものから、
親のやらせたいものに変わっていくからです。

親のやらせたいものを取り組むこどもにとって大切な事は、親のご機嫌。
親が喜ぶからやる。親が怒るからやる。自分がやりたいのではなく、親の機嫌でやりたいを決めていく。そうなると、自分のやりたいがなくなり、こどものやる気が失くなっていくのです。

こどものやる気の作り方

こどものやる気を作るには、こどものやりたいを伸ばす必要があります。まだ小さいお子さんの場合は、やりたいことをやりたいだけやらせてあげると、こどものやる気は自然と身についていきます。

小学生くらいのお子さんのやる気を作るためには、小さなやってみたいを大切に育てて行くこと。やってみたいという、小さな種を親が大切に扱う事で、こどもは少しづつやりたいが育ち、やりたいが育つからこそ、やる気になります。

勉強のやる気の作り方(応急処置編)

勉強の場合、勉強が面白い状態のこどもは、勉強に対してやる気があるのですが、勉強が面白いと感じるこどもは、親が普段から読書をしたり、一緒に勉强を楽しむ傾向があります。

もし、ママやパパが勉強があまり得意でなければ、勉强をする習慣を作る必要があります。その際に有効なのは、親子で話し合って作戦を作る。具体的な内容は、毎月、〇〇が出来たら親子でOKなご褒美を作る。例えば、カレンダーに每日漢字ドリルを1ページしたら丸をつける。それを1ヶ月続けたら、ご褒美として〇〇がもらえる。(〇〇には、こどもが嬉しくてやる気のでるもの、且つ親がそれを許容できるもの)

勉強に対してのやる気は出ませんが、勉強を取り組む習慣づくりには非常に有効な手段になります。

こどものやる気以上に大切な事

今回のメインディッシュ。こどものやる気以上に大切なことは、こどもが育つ環境です。
人は特に環境に左右されます。考えて見て下さい、野球部に入ると、こどもは野球少年になりますよね。礼儀や上下関係が身につきますよね。

例えば、お医者さんのこどもは、お医者さんになる確率が非常に高くなります。政治家のこどもは政治家になる確率が高くなるように、こどものやる気以上に、こどもの育つ環境が、こどものやる気以上に大切なのです。

なので、こどもにやる気ややりがいを持って欲しいなら、こどもが輝ける、一生懸命取り組める環境に入れてあげると、環境の影響にこどもは徐々に染まっていきます。

そのような環境を見つけてあげることが、「勉強をしなさい」というようりも、大切な事かもしれませんね。

【事例】犯罪グループから有名なバスケット選手へ

ラリー・アユソというバスケットボール選手の生い立ち。
プエルトリコ代表として2004年アテネ五輪や2006年世界選手権にも出場した彼は、16歳まで「ニューヨーク最悪のスラム」として知られるサウスブロンクスに住んでいました。

成績不振でバスケットボール部への入部が認められず、ラリーは高校を中退。
友人のうち3人は麻薬がらみの殺人事件に巻き込まれ、命を落としました。犯罪の道に今にも足を踏み入れようとしていた彼を救ったのは、スラム街から子どもたちを連れ出し、遠く離れた別の土地に転居させるプログラムでした。

転居先はニューメキシコ州の小さな町で、彼は中流階級の白人家族とともに暮らすことになりました。2年後、ラリーは転校先の高校のバスケットボールチームで、1試合平均28点を稼ぐエースとして活躍していました。

成績もAとB(優秀)ばかりで、大学進学を目指していました。
ラリーは南カリフォルニア大学に進学。卒業後、プエルトリコに渡ってからの活躍ぶりは、先に記したとおりです。

彼がサウスブロンクスの古巣を訪れたとき、かつての友人たちは彼の服装に驚き、話し方がおかしいと言ったそうです。ラリーの変身は、ラリーを引き取った白人夫婦の功績もありますが、それ以上に、ラリーの仲間集団が劇的に変わったからです。

地域によって、大人の行動様式も、子どもの育て方も違う。さらに地域によって、子どもたちの仲間集団が従うべき規範も異なります。ラリーが以前住んでいたような地域では、子どもたちの行動規範は攻撃的であること、反逆的であることでした。

サウスブロンクスに住むラリーの昔の友人たちは、「社会化されていない」わけではない。 ほかの地域の子どもたちがするように、彼らは自分の属する集団に自分の行動様式と態度を順応させただけなのだ。

ニューメキシコのラリーの新しい友人たちと行動様式、話し方、そして服装が違うからといって、サウスブロンクスの子どもたちが社会化を果たしていないことにはならない。昔の友人たちも新しい友人たちも、異なる規範を掲げるそれぞれの集団で社会化を果たしたというだけなのです。

出典:toyokeizai.net子供は何を参考にして育つのか

【まとめ】

こどもの成長に必要な事は、やる気以上に環境が大切。
その環境を親が整えてあげることが、こどものやる気を引き出すことよりも大切になります。こどもがどんな環境にいるのか、考えてみましょう。

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